これは「シュアショット・ダイス」という古いマジックが元になっています。丸いケースの中に2個のダイスを入れて振るのですが、次にどんな目が出るかをピタリと当ててしまうというものです。ケースが微妙な形をしているのですが、その原理を解析したところ、たいへんシンプルで、形状は丸である必要がないことがわかりました。そこでケースを直方体に変え、ダイスの数を増やしたところ、まったく異なる現象がいくつもできるようになりました。“ダイスの目を自由にコントロールできる”というテーマの素晴らしさから、いまだにベストセラーです。このマジックはテンヨーが追い求める優れたマジックの要素を多くそなえています。1.誰にでも簡単にでき、2.日用品を使い、3.ポケットに入れて持ち運べ、4.繰り返し見せることができる、ということです。

マジックトランプとの組合せ 麻生良明
「マジックトランプ」から、1から6までのカードを抜き出し、裏向きにして相手に好きな順番に並べてもらいます。同時に6コのダイスをケースの中に入れていきますが、裏からカードのサインを読んで、1回ふれば相手の並べた順番に変わるようにしておきます。相手にカードを表向きにさせたあと、ダイスを見せてバラバラの順番であることを見せ、ひとふりして相手が並べた通りの順番に変わったことを見せます。「マジックトランプ」を使わない場合は、相手に1から6までの数字を好きな順に紙に書かせ、それを見ながら同時にダイスをケースにしまっていき、同じようにしてバラバラのダイスの目が、相手の書いた数字の順に変わったことを見せます。
マジカルジェスチャーのアイデア 大谷友悦
マジックを見せる場合、現象にふさわしいマジカルジェスチャー(魔法をかけるしぐさ)を行うことにより、より演技が引き立ちます。これは、そんなアイデアのひとつです。ケースに入っている6コのダイスの他に、大き目のダイスをひとつ用意します。それを相手にふってもらいます。その目を見て、説明書に書いてあるように6コのダイスをケースにしまいます。そのあと、大きいダイスに人差指の先を押しつけます。すると図のように指先にダイスの目のあとがつきます。それを相手に見せてケースのフタの上をなぞっていき「このようにダイスの目のあとでこすります」といって、フタを開け、全部のダイスが同じ目に変わったことを示します。これは、説明書に書いてあるように6コのダイスのうちの1コをふらせ、5コのダイスをケースにしまう見せ方でも同様に行なえます。
電卓で超能力ダイス 星 勝美
これは「超能力ダイス」の演技が終わったあとに、電卓を使って同じことをやってみせるというユニークな演出です。電卓の種類によってはできないこともありますが、ほとんどのもので同じことができるはずですので、ためしてみてください。
あらかじめ電卓に"123456"の数字をキーで打ち、さらに"M+"と打ってメモリーに入れておきます。次に"111111"の数字を打ち、さらに"××"と打って、定数計算としてセットしておきます。そのあと"0"を打てば、表示部はたんに"0"だけが現われ、通常のスタートの状態に見えます。
「超能力ダイス」の演技が終わったあと、この電卓をとり出し、"では、いまと同じことを電卓を使ってご覧に入れましょう"といいます。1から6までの数字をバラバラに打ち(例えば"361254"というぐあいに)、最初は6コのダイスをバラパラにケースに入れることを説明します。そして電卓を手に持ってひとふりするか、あるいはフタを閉じながら、"RM"(リコールメモリー)のキーをひそかに押します。すると表示部にはあらかじめメモリーに入れてあった"123456"が現われ、いかにも順番がそろったように見えます。
次にそのまま"654321"とキーを打ち、逆の順序でダイスを入れると説明します。そして電卓をひとふりしながら、もういちど"RM"キーを押せば、やはり"123456"の表示が現われ、順番が逆になったことになります。
最後に、相手に6つの数字のうち好きな数字をいってもらいます。相手が"3"といったら、"3"のキーを押します(表示部には3が出ます)。そして電卓をひとふりしながら"="(イコール)のキーをひそかに押します。すると定数計算によって"333333"の数字が現われることになり、全部の目が3になったことを示します。最後の部分は、相手に別の数字をいわせることにより、なんどでもくり返すことができます。
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