THEタバコ
¥1,200(税抜)
    

ケースにタバコを入れ、ケースの中央部を横へ引くと、タバコは3つ切れてしまいます。タバコをケースから出して、確かにバラバラに切れていることを見せます。切断されたタバコをケースにもどし、中央部をもとにもどすと、タバコはもとどおりつながって出てきます。そのあともういちど同じことを見せますが、こんどは切れたタバコにペンで印をつけてもらいます。タバコがふたたびもとの1本にもどったとき、なんと印はついたままです。

考案 : 近藤 博(1981)

QuickTime ムービー(約1.2MB)

ロバート・ハービンが人間を使った「ジグザグ・イリュージョン」を発表して以来、多くのマジシャンがそれを他のものに置き換えてジグ・ザグ・イフェクトを考案してきました。クロースアップマジックとして、人間をタバコに置き換えてできあがったのが「THEタバコ」です。
このトリックは、現象を起こすための動作(ケースの中央部を横にずらすこと)と、仕掛けを作動させるための動作が一致しており、いわばすべてが自動的に行われるマジックです。仕掛けのための秘密の動作がいらないということは、誰にでもやさしくできるということを考えた場合、究極のスタイルということがいえます。このフルオートマチックという考えは、このあとに開発された「ジグソーカード」「コインビジョン」でも、引き継がれることになります。

タバコと鉛筆の手順  山下信一

「THEタバコ」を使って、ケースをすりかえることなく、マイルドセブン、ハイライト、そして最後は鉛筆を3つに切って、復活させることができます。かなり高度な手法ですが、うまく演じると、この道具を持っている人も驚かせることができます。

必要なもの
マイルドセブン 1本
ハイライト 1本
タバコと同じ長さの鉛筆 1本
3分の1の長さのタバコ 1本
一端をけずった3分の1の長さの鉛筆 1本
端をけずっていない3分の1の長さの鉛筆 1本

ケースの中央部をいっぱいに引き、3つの窓の中に3分の1の鉛筆2本と3分の1のタバコを図1のようにセットします。中央部を元に戻し、2本のタバコと1本の鉛筆をテーブルに用意します。図2。

(図1)

(図2)

まずマイルドセブンのタバコを示し、ケースに入れます。左手の親指を下の窓にあて、内側のケースが動かないようにして、右手で中央部を引けるところまで引きます。図3。タバコが3つに切れたように見えます。ケースの中央部を元に戻し、タバコをケースから出してつながったことを示します。こんどはハイライトのタバコをケースに入れます。先ほどどまったく同じようにしてタバコを3つに切り、元に戻してみせます。このやり方では、上の窓から見えている部分は変化しないため、フィルターの色が違うタバコを入れても、同じようにできるわけです。なお、3つに切ったあと、テーブルに置いてある鉛筆を使って、フィルターの部分にサインをつけさせてから元に戻してもよいでしょう。

(図3)

最後に鉛筆をケースに入れます。右手の親指をまん中の窓にあて、ケースの内側が動かないようにして、中央部を引けるところまで引きます。図4。上下の窓に3分の1の鉛筆が現われ、3つに切れたように見えます。右手を離してその状態をよく見せます。図5。ここで、右手で図6のようにケースの中央部をつかみ、まん中の窓を隠しながら中央部を最後まで引きます。その状態でケースを横向きに相手に示し、上下の窓に入っている鉛筆の切れ端を見せ、確かに3つに切れているいることを強調します。図7。右手のケースを元のように左手に渡しますが、そのとき左手の親指を下の窓にあて、ケースの内側が動かないようにして、右手で中央部を左に向かって押せるところまで戻します。右手を離すと、ふたたび鉛筆が3つに切れた状態に見えています。中央部を最後まで押してやり、ケースを傾けて鉛筆を出し、元に戻ったことを示します。
(図4) (図5)
(図6) (図7)

鉛筆の瞬間移動  加藤英夫

3分の1の長さの鉛筆を2本使います。鉛筆は2本とも先をけずっておき、同じに見えるようにします。図8。ケースを口を左にしてテーブルに置きます。中央部を前に引き、その窓の中に1本の鉛筆を両面テープで貼りつけます。図9。ケースを閉じて準備完了です。

(図8)

(図9)

ケースを水平に持ち、残っている鉛筆を右の窓に入れます。右手でケースの中央部を図10のように持ち、勢いよく前方に引きます。すると鉛筆が瞬時にまん中に移動したように見えます。その状態でケースを少し左に傾けてやると、初めに入れた鉛筆がひそかにケースの左端まで移動します。ケースを水平に戻し、右手でケースを一気に閉じれば、瞬時に鉛筆が左の窓に移動します。

(図10)