マネーゲーム
¥1,000(税抜)
   

100円玉、50円玉、10円玉、そしてケースがあります。あなたが後ろを向いている間に、相手に1枚のコインをケースに入れ、残ったコインを両手に握って隠してもらいます。あなたはふり返るとすぐに、ケースにいっさい手をふれることなく、中のコインをズバリあててしまいます。ケースの中のコインだけでなく、両手に握っている2枚のコインをあてる方法も解説してあります。

考案 : 近藤 博(1988)

開発者の近藤博は、あるマジックの本のために、アルファベットのAからZまでのイニシャルで始まるトリックを作る必要がありました。英語の単語でXから始まるマジックのテーマはX−RAYしかなく、そのためどうしても透視術を作ることが必要となって考案したものです。3枚の本物のコインの中から1枚をケースに入れさせ、外からそれを当てるには?というテーマで考え、コインの違いを見出だす原理を考えました。その後、テンヨーの新製品会議で、このアイデアがさらに練られることになり、菅原茂がマークを表示する新しいメカニズムを考案して、単なる作品から商品へと進化したものです。

なお、この商品のパッケージに使われているキャッチ・フレーズ「透視のしかたお教えします」という文章は、当時バブルの最盛期であり、「マネーゲーム」という商品名にかけて「投資のしかたお教えします」というかけことばになっています。

三倍不思議! 高橋敬二

「マネーゲーム」を3つ横に並べて接着します。文房具店で売っている丸いシールに1、2、3と番号を書いてそれぞれのケースの中央に貼ります。まず相手に10円玉、50円玉、100円玉を1枚ずつ渡し、自分も同じ3枚のコインを持ちます。後ろを向いている間に好きな場所に好きなコインを入れてケースを閉じてもらいます。前を向いてすぐに自分の持っている3枚のコインをケースの中のコインと一致させるようにケースの番号の上に置きます。ケースを開けて中のコインとケースの上のコインが一致していることを見せます。次に「こんどは、もっと難しくしましょう」といって、ケースの中と上にある6枚のコインをすべて相手に渡します。好きなコインを好きな場所に入れて他のコインは隠してもらい、3つのコインをいいあてます。

印のついたコイン当て 清水健二

ひとつの道具が開発されると、そこから発展するバリエーションには、その道具を使って別の見せ方を考えるというものと、もうひとつは、そのタネを知っている人を不思議がらせる方法を考えるというものとがあります。ここに紹介するのは、どちらかというと後者の例です。「マネーゲーム」を3つ用意し、それぞれに10円玉を入れます。あなたが後ろを向いているあいだに、その中の1枚のコインにマジックペンでサインをつけて、もとに戻してもらうようにいいます。あなたはふり返るとすぐに、印のついたコインの入っているケースを当ててしまうのです。使うコ インは3つとも10円玉なので、タネを知っている人も不思議に思います。やり方は簡単です。まずそれぞれのケースに10円玉を入れたら、ケースを重ねて、さかさまにしてテーブルに軽く打ちつけます。この動作は、なにかセリフをいいながら何気なく行います。こうすると構造上、10円玉が入っていながら、そうではないことを示す状態になります。そっとケースを表に向けてテーブルに並べます。ひとつのケースを相手が開けてコインをとり出し、サインをつけてからもとに戻すと、そのケースだけが10円玉が入っていることを示す状態になりますので、相手が印をつけたコインが入ったケースを簡単に当てることができます。