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カードに印刷された絵が変わるという古典マジックに、「アウト・トゥー・ランチ」と呼ばれるものがあります。名刺サイズの紙に、1本のロープが垂直に立ち上がり、そのロープに人が登っている絵が描いてあります。絵の下半分に相手のサインをもらい、それを裏向きにして相手にわたすと、ロープに登っている人が消えて、かわりに板がぶらさがっている絵に変わっており、「ただいま食事中(アウト・トゥー・ランチ)と書かれています。相手のサインはついたままなので、カードはすり替えておらず、とても不思議です。
「アウト・トゥー・ランチ」は、その仕掛けとして、カードのまん中にゴムバンドをかける必要があります。マジシャンにとっては、まん中を輪ゴムで止めたカードが出されると「おっ、アウト・トゥー・ランチをやるつもりだな」と想像できるわけです。
「魔法のブラックボード」は、この古典マジックをゴムバンドによる仕切りなしにしたものです。相手のサインが見えたまま、しかも全体の絵を見せた状態で、どうやって絵をすり替えることができるのでしょうか。2006年にストックホルムで開催されたFISM国際マジック大会で、テンヨーのスタッフは新製品として「魔法のブラックボード」を持っていき、各国から集まったマジシャンに披露しました。あらゆるマジックを知り尽くした人たちばかりだったのですが、見終わったあと、彼らはいいました。「わからない!いったい(ゴムバンドの)仕切りはどこにいったのだ!」と。
このマジックは、テンヨーから2003年に発売された、別のマジックに使われている部品をいじっているうちに生まれたものですが、それが何だかわかりますか?
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