ラスベガス在住のプロマジシャン、パトリック&ミアがレクチャーのため2000年に東京に来たとき、テンヨーのオフィスに立ち寄りました。製品化の売り込みということで、いくつかの作品を披露してくれましたが、中でも「観客が自分で箱に入れたキューブが消える」という現象は、体感マジックという新しい切り口によってテンヨーのスタッフの心をとらえました。
体感マジックを定義してみると「視覚的にマジックが成立しているものを、他の感覚、多くの場合、触覚によって、その効果を高めるもの」となります。視覚的には全員が不思議だけれども、体感する部分だけは一人だけが感じる不思議さとなります。
古典的な体感マジックは、「手の中で増えるスポンジの犬」などですが、「観客が手で押さえていた鳥カゴが消える」といったものも近いかも知れません。この「消えるキューブ」は、観客自身が手でキューブを持ってケースの中に入れるため、マジシャンがその操作に関わらないということが、いままでにないユニークな点です。
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