サン&ムーンチューブ 
 

借りた物体が、筒の中で水や粉末に神秘的に変化し、それを別の筒に移すと元に戻って出てきます。この筒の巧妙な仕掛けを使って、砂糖や塩を100円硬貨に変化させたり相手の指輪を水に変えてしまうなど、たくさんのマジックが楽しめます。

考案 : 鈴木 徹(2002)

開発ストーリー

「容器の中で、ものを変化させる」というのは、マジックの一大テーマです。四角い箱、鍋、封筒など、さまざまな形状の容器が使われます。そして「液体」に変化させるといった場合、形状が筒になることは、注ぎ出しやすさの点から必然でした。そのような古典マジックに「ピーカン」と呼ばれるものがあり、筒の中に、品物を入れてフタをし、もういちど開けると水になって出てくるというものです。

「サン&ムーンチューブ」は「ピーカン」が元になっていますが、もともと1本しか使っていない筒を2本にしたことによって、単なる変化現象から、巧妙な流れの手順に変わりました。

しかし、決定的に「ピーカン」から発展したのは、いままで手に隠さなければいけなかった仕掛けを、相手に見せられるデザインにしたことでした。古典的名作をさまざまな角度から洗練させることにより、その応用の広さは格段に広がりました。

つながるビーズ 高尾晃市

プロマジシャンの高尾晃市さんは、『サン&ムーンチューブ』と『不思議なプードル』を組み合わせて面白い演技を行っています。現象:丸いバラバラのビーズと糸を容器に入れて、フタをします。フタを開けて、ビーズを取り出すと、なんとビーズが均等に糸に通っています。このビーズを使って、プードル犬を作って見せ、ハンカチに包みます。するとビーズの犬がワンワンと鳴きます。

方法:準備として、『不思議なプードル』に添付しているビーズの1組を、糸を切ってバラバラのボールだけにします。さらに別に15センチほどの糸を用意します。最初にこのバラバラのビーズと糸を相手に見せ、『サン&ムーンチューブ』の1 本に入れます。この手順では1 本しか使用しません。『サン&ムーンチューブ』の仕掛けを使って、糸の通ったビーズにすり替えます。出てきた糸付きビーズを使って、犬を作り、『不思議なプードル』の手順を行います。

『不思議なプードル』に添付しているものと同じ構造の糸付きビーズは、クリスマス等の装飾品として、赤や金色のものが市販されていますので、それを探して使ってもよいでしょう。