エスケープキング 
 

「あなたの目の前でエスケープイリュージョンをお見せしましょう。主役はこの穴の開いたスペードのキングです。このキングは脱出の天才です。これからこの監獄に閉じ込めてしまいます」といって、キングをフォルダに入れ、リボンを通します。しかし、キングはするりと抜けて出てきます。さらにしっかりとねじったリボンにも入ったり抜けたりします。すべての道具を渡して調べさせることができます。

考案:熊澤隆行(2002)

開発ストーリー

2つ折りの本のような形状の道具があり、その間に紙幣やカードなど平たいものをはさみ、中央にペンなど、別の品物を通してみせるというテーマがあります。その場合、道具が本のような形状をしていることを利用して、間にはさむものものに何らかの変化を生じさせる仕掛けが考えられてきました。

「エスケープキング」は、いっけん何の仕掛けもないように見える道具によって、それをなしとげています。最後に観客に渡すことができますが、ほとんど目立たない仕掛けなので、相手に気づかれることはありません。

本物になる穴

スペードのキングをケースの中に入れ、その中央に丸く切った黒い紙を置きます。ケースのフタをいったん閉じて開けますが、なんの変化もありません。しかし、カードを取り出すと、黒い紙が本物の穴になり、穴の開いたスペードのキングになっています。この穴開きのキングを使って、「エスケープキング」を行うことができます。

使うものは、「テレパシーボックス」「エスケープキング」そして「マジックトランプ」です。別に黒い紙を用意して、「エスケープキング」のカードに開いている穴とおなじ大きさに丸く切り抜いておきます。

相手の目の前で「マジックトランプ」から普通のスペードのキングを取り出し、テレパシーボックスの中に入れ、黒の丸い紙をその上に置きます。いったんフタをしめ「テレパシーボックス」の仕掛けを使って、「エスケープキング」の穴開きキングとすり替えます。すぐにケースを開けます。ケースの内側が黒く塗られているため、まだキングに黒い紙が乗っているように見えますが、カードを取り出すと、本当の穴になっているので、相手は驚くというわけです。 このアイデアは匿名の方からいただきました。