わすれな草のコイン 
  

1枚のコインを見せ、そこに描かれたシンプルな図形を相手に覚えてもらいます。コインを裏返し、いま見た図形を描くようにいいますが、なぜか相手は描けません。もういちど見せても、やはり描けないのです。記憶のレベルを試しただけといって、1組のトランプから1枚を選んでもらいます。コインの片面に描かれた忘れな草の図形の上に紙を当て、鉛筆でこすると、選んだカードの名前が浮かびあがります。

考案 : 鈴木 徹(1998)

世界初のCD-ROMマジック「サイバーマジシャン」の発売に合わせ、特典用に考案したものですが、その発想のルーツはかなり前にさかのぼります。
「記憶できない図形」というのをみつけて、人に試してみると、面白いほど記憶できないことがわかりました。鈴木徹はその形状をいつかマジックに利用しようと思っていました。一方、カードマジックで、選んだカードを相手が忘れてしまうのはときどきあることで、マジシャン泣かせの問題です。この2つのテーマが結びつき、忘れないためにはどうしたらよいか、「忘れないで」「忘れな草」「忘れな草が代わりにカードを覚えている」という連想につながり、完成したものです。