THEインポッシブル 
  

ペンケースの上にペンを乗せて、フレームで囲います。上からナイフでケースの天井を切り裂くとペンは消えて、ケースの中に入ってしまいます。このマジックを見たすべてのマジシャンが煙に巻かれました。そしてそのタネを知ると、皆、悪魔的に巧妙な仕掛けに賞賛を送りました。ルーバー・フィドラー氏の大傑作です。

考案 ルーバー・フィドラー(1997)

このタネとなっている素材をフィドラー氏がもて遊んでいたところ、テーブルの上を転がって床に落ちてしまいました。あわててさがしたのですが、どこにも見当たりません。意外なところから出てきたその素材を見て、新しいひらめきを得ました。その原理自体、たいへん見事な出来栄えですが、現象を起こすためのタイム・ミスディレクション(時間差により推理の流れを違う方向へ導くこと)の手法が素晴らしいといえます。

シルクを使う方法  清水健二

フレームのかわりにシルクをケースの上にかぶせることにより、ボールペンが入り込めない不可能性を強めた見せ方です。空のケースを示してから、フタをかぶせ、その上にシルク (マジックに使う絹のハンカチ)をかぶせます。その上にボールペンをのせます。両手でボールペンをおおいながら、ペンにしかるべき動きを与えると、ペンは一瞬にケースの中に入りますが、その時点ではまだ所定の位置まで到達しておらず、シルクを巻き込んだままです。そこでシルクを上に引き抜くと、ペンはその位置にとどまります。ケースのフタをたたいて、穴があいていないことを強調してから、フタを開け、中のボールペンを示します。