クレジットスリラー

相手からクレジットカードかマネーカードを借り、スタンドに入れます。そして小さな金属製の剣を前後に動かしながら上下させ、カードを切り裂きます。カードは常にスタンドの上から見えていますし、切っている途中で窓を開けて確認することもできます。もちろん、剣を抜くとカードにはキズひとつありません。想像して見てください。相手から借りた大事なカードにいきなり剣をさしてしまうのです。これ以上スリリングなマジックはないでしょう。

考案:鈴木 徹(1993)

“相手から借りたものでマジックを見せる”というテーマの場合、コインや紙幣といったものはすでに多くの人が取り組んできており、無数のアイデアがあります。常に新しいものに取り組もうとするクリエーターとしては、その時代に普及しつつあって、誰しもが持っているものを使ってマジックを見せたいと思うのは当然です。この時点で、すでに多くのマジシャンがクレジットカードを使うマジックにチャレンジしていましたが、その多くは自分のクレジットカードに細工をするものでした。鈴木徹は相手から借りたクレジットカードの貫通現象というテーマに取り組んで「クレジットスリラー」を完成しました。