名刺プリンター

相手に名刺を渡そうとすると、裏表なにも印刷されていないまっ白の紙です。その白紙をケースに入れますが、白紙はケースの窓からずっと見えたままです。窓を通して白紙にサインをしてもらい、そのままとり出します。白紙を返すと、あなたの名刺に変わっており、それを相手に渡します。
マジックを演じる機会を想定してアイデアを練るというのも、製品を考える場合の重要なアプローチです。結婚式や誕生パーティ用のマジックを考案すれば、マジックにそれほど興味のない方にも、その実用性が理解できます。白い紙が自分の名刺に変化するというのは、そんなテーマのひとつといってよいでしょう。「名刺プリンター」は、できるだけコンパクトで、いちども紙を視線から隠さないという条件で作りあげたものです。

考案 : 近藤 博(1987)

部分印刷
「名刺プリンター」は、たんに白紙に名刺を印刷するのではなく、あらかじめ白紙に会社名や職業などが印刷されており、名前の部分だけが空白になっているものを作って用意しておくと効果的です。相手に名刺を渡そうとして、名前が抜けていることに気づき、「この名刺は印刷ミスですね」といって「名刺プリンター」に入れ、相手にサインさせてからとり出し、完全な名刺になっているのを見せて渡します。
また、白紙のカードにオリの絵を描いておき、「名刺プリンター」に入れると一瞬にしてオリの中にトラが現れるといったこともできます。名刺の場合と違って、オリの絵のカードは表向きのまま差し込むようにして、ケースを一気に閉じるようにすればよいのです。

テレカ・プリンター   関口達夫
白いテレホンカードを使って、まず「テレカミステリー」を演じます。そのテレカを相手にあげようとしますが「ちょっと待って、白いカードじゃ面白くないよね」といって、「名刺プリンター」を使って、きれいにプリントされた他のテレカに変えて相手にあげます。テレカの場合、裏に文字などの印刷がありますので、プリンターは素早くしめるようにします。