プラスチック板の右端に穴があいています。穴にボールペンを差し込むと、なんと、穴がどんどん動いていくのです。上にも下にも穴はミステリーゾーンの中を自由自在に動きます。最後に穴を左端に動かしてボールペンを抜いてみせます。穴は完全に右から左に移ってしまいました。
考案 : 加藤英夫(1979)
使用できる素材の特性が、以前より、より薄くなったり、より強くなったりと、進化することによって、トリックの可能性も増えてきます。「ミステリーゾーン」は、薄いプラスチック板に仕組んだ構造と、ボールペンのギミックという2つの原理が組み合って、穴が動くというユニークな現象ができあがりました。ここで使用したボールペンのギミックは、その後、アメリカでさまざまなタイプが考案された、“紙幣にボールペンを突き刺すトリック”のもととなりました。
ペンを使わない方法 大岡文明プラスチックの板をとり出し、右側に穴があいているのを示します。板を体の後ろに回してから前に出すと、穴が左側に移っています。もういちど体の後ろに回すと、もとの右側に戻ります。なんどかくり返すと、相手はたんに板全体をひっくり返しているだけだと思います。そこで「不思議じゃないですか。ではこんどは目の前でやってみましょう」といって、板の両側を指で押さえて穴を隠し、仕掛けを動かして指をどかし、本当に穴が移ったことを示します。