テンヨー・マジックフェスティバル 主な出演者

ルディー・コビー

出演年:2010

90年代半ばに、彼自身のTVショーが作られるほど大ブレークしたアメリカのマジシャンです。その代表的な演技は4本足で舞台を歩き回るというもので、1度見た人は決して忘れないほどのインパクトがあります。その後、マジックの世界から姿を消していましたが、実は、マリリン・マンソンのステージデザイナーとして活躍していたとのこと。2009年ごろから、独自のショーをスタートさせ、マジシャンとしての活動を復活させました。2010年のフェスティバルでは、あの4本足の演技を披露していただきましたが、その素晴らしい演技にしばらく拍手が鳴り止みませんでした。

ハ・ウォングン

出演年:2010

韓国に彗星のごとくあらわれた19才の若きマジシャン。2010年8月、釜山で行われたコンベンションでオリジナリティー賞と1位を同時受賞しました。その演技は、たくさんのTシャツを使用し、絵柄や色が変わったり、Tシャツがハンガーごと出現するなど、誰も見たことのない現象の連続で、それを見て感動したテンヨースタッフがすぐに出演を申し込み、初来日となりました。

ミルコ

出演年:2009

世界中で活躍しているアルゼンチン出身の若手マジシャンです。2003年FISMのジェネラル部門で第3位に入賞。
マジックフェスティバルでは、FISMでの演技を披露していただきました。シャボン玉を手の上で操り、増やしたり、中から鳩を取り出したり。そしてマジックを演じながら自分自身がピエロに変身するというメルヘンチックなマジックです。最後は、飛んできた風船につかまって舞い上がる感動的なエンディングでショーをしめくくりました。

ムッシュ・ピエール

出演年:2009

怪しげなフランス語を駆使して、爆笑のマジックを行なう謎のフランス人(?)。その実体は、大阪のマジックバーで活躍するクロースアップマジシャンで、テレビでも大活躍されています。ピエールさんのマジックは高度なテクニックに裏打ちされており、そのカードマジックはまさに驚きの連続。ステージ上にテーブルを置き、ビデオカメラでその手元を撮ってスクリーンに大写しすることにより、会場にいる全員が見えるようにしました。

島田晴夫

出演年:2008, 2003, 1993, 1958

1940年東京生まれ。中学2年のときに松旭斎天洋に弟子入りし、テンヨーの前身である天洋奇術研究所でマジックを学び、1958年の第3回マジックフェスティバルでプロ・デビューしました。両手の間に次々とビリヤードボールが出現する八つ玉の演技が有名でした。

1965年にオーストラリアに移住し、海外で腕を磨きます。その後アメリカに移住し、マジックキャッスルやラスベガスのステージに出演し、日本から誕生した世界的マジシャンとなりました。いまでこそ海外のマジシャンとの交流はあたりまえのように行われていますが、70年代前半は、そのような背景のまだない時代。アメリカのアカデミー・オブ・マジカルアーツの選考により、1972年から76年まで、5年連続でベスト・ステージ・マジシャン・オブ・ザ・イヤーに輝いた実績は、才能と努力のたまものです。エンビ服で演じるビリヤードボールや鳩のプロダクション、傘を次々ととり出す和風のアクト、そしてクライマックスに演じる「ドラゴンアクト」が代表作。

Mr. マリック / 松尾昭

出演年:2008, 1998, 1987, 1980, 1976, 1973

初めの数回、テンヨー・マジックフェスティバルに出演していただいたときはまだMr. マリックの名前ではなく、本名の松尾昭さんでした。1989年、日本テレビ木曜スペシャルに超魔術というコンセプトで登場、「きてます」という言葉とともに一世を風靡しました。

以前はテンヨーでマジックの販売に携わっていたこともあり、長いマジック活動の中からたどりついたのが、サイキック・エンターティナーという世界でした。4年に渡って続いた日本テレビの「超魔術シリーズ」は、従来のマジックの番組のようにマジシャンの演技とそれに対する拍手という画面ではなく、観客の歓声や驚きの反応をたっぷり盛り込むことにより、不思議なこと、マジックは人にウケるものというメッセージを発信し続けました。

マジックには、クロースアップ/ステージ、練習が要る/要らないなど、さまざまな分類法が存在しますが、当時のMr. マリックは、超魔術的なものと、そうでないものをより分け、見る人のエモーショナルな部分に訴えるものに特化してプログラムを組んでいました。著書「モテる超魔術」の中で「超魔術の評価は拍手ではありません。相手のリアクションです」という言葉がありますが、そこにこそMr. マリックの成功の秘密があるといえるでしょう。その後、「クリマタスミ」シリーズなど、さまざまな表現を試みながら、トップスターの座を盤石なものにしました。たゆまぬ努力と工夫に裏打ちされたその演技は、どの番組に出演しても多くの人の心をとらえ、「ミスター視聴率」と異名をとるほどです。

ブリナムX

出演年:2007

バルト海に面する北東ヨーロッパの国、はるかラトビアから、このフェスティバルに出演いただくためにお呼びしました。シャボン玉をハンカチの上で吹き散らすとハンカチの柄になってしまう「吹雪ハンカチ」、人の体全体をおおうシャボン玉を使いながらの衣装チェンジなど、演技全体をシャボン玉をテーマにまとめた「バブル・オペラ」を演じていただきました。

アン・ハーリム

出演年:2007

韓国から、このフェスティバルのためにお越しいただき、カードを指先で扱う驚異のテクニックで、会場中をわかせました。それはマジシャンが見ても、いったい、どれだけ練習すれば、ここまで到達することができるのだろうかと思わせる内容でした。この会に出演したあと、2008年のラスベガス・マジックセミナー、同じ年のIBM・SAM大会のコンステトで、いずれもグランプリに輝き、その技は世界を魅了しています。

幸条スガヤ

出演年:2007

このフェスティバルで披露していただいた演技は、1997年、ドレスデンで開催されたFISM世界マジック大会のジェネラル部門で入賞したものです。人の体の骨組みを作り、それに衣装を着せると動き出し、最後は本物の人間になってしまうのは、「人造人間」のテーマとして、さまざまなマジシャンが手がけています。そしてスガヤさんの方法は、どこで人間が入り込んだか、まったくわからない巧妙なもの。FISMの会場で、からと思われていた着物から人間の手が出て、動き出すとき、世界中から集まったマジックの専門家たちから驚きの声があがりました。

アーサー・トレース

出演年:2006

2006年、ストックホルムで開催されたFISM世界マジック大会のコンテストにアメリカから参加。ジャズやモダンアートといういままでにない切り口、スタイリッシュでおしゃれな演技に魅了され、テンヨーのスタッフは、その年のマジックフェスティバルに出演していただくお願いをしました。FISMマニピュレーション部門での入賞の他、IBMのゴールドメダルなど、多数の受賞歴があり、著名なマジック雑誌ジニーでも特集が組まれました。高度なテクニック、考え抜かれた手順に裏打ちされた、コンセプトへの強い思いが、独自の世界を切り開いています。

渚晴彦

出演年:2006, 1972, 1967

そのハトやカードを使ったテクニックは多くのマジシャンに影響を与えてきました。2006年のマジックフェスティバルでは、久しぶりにその華麗な演技をご覧になった方も多く、変わらぬ名人芸に多くの方が感銘を受けました。

マジック ナポレオンズ

出演年:2006, 1984, 1980, 1978

専修大学のマジック同好会のメンバーだったお2人が結成した。ボナ植木とパルト小石の2人によるコメディ・マジックはテレビでおなじみです。デュオのコメディ・マジシャンはアメリカのペン&テラー、ドイツのユンゲ・ユンゲなどそれぞれユニークなスタイルを確立していますが、ナポレオンズも日本が誇るデュオのマジシャンです。日本での活躍だけでなく、世界中のマジックのコンベンションに出演し、1988年、オランダのハーグで開催されたFISM世界マジック大会で入賞、2000年にはFISMのゲストとしてガラショーに出演するなどインターナショナルな活躍をしています。

カズ・カタヤマ

出演年:2006, 2001, 1994

カード、ボール、シルクなど、さまざまなスライハンド・マジックを得意とするプロマジシャン。その華麗な技で、1992年、アメリカで開かれたSAMマジック大会のコンテストで優勝しています。おしゃべりマジックも得意とするほか、イラストやマンガを描かせても一流の腕前で、似顔絵も得意としています。観客に1枚のトランプを選んでもらい、その人の似顔絵を描き、その似顔絵を折りたたむと、相手の選んだトランプの名前になるマジックは、カズ・カタヤマさんだけが演じられるユニークな技です。

ケビン・ジェームス

出演年:2005

ラスベガスの「ワールド・グレイテスト・マジック」としいうショーにレギュラー出演し、度肝を抜く人体切断マジックで話題となりました。マジックの発明家としても知られており、紙で作ったバラが宙に浮き、炎とともに本物のバラの花になる「フローティング・ローズ」、スケッチブックに描いたボーリングのボールが本物になって出てくる「ボール・ア・ラマ」など、多くのプロがレパートリーに取り入れている道具を考案しました。このマジックフェスティバルでも、それらの演技に加え、ステージいっぱいに雪がまいおりる「スノー」をクライマックスとして見せていただきました。

深井洋正&キミカ

出演年:2005, 1991, 1988

カサを次々取り出すプロダクション・マジックが有名。1985年にマドリッドで開催されたFISM世界マジック大会のジェネラル部門で入賞、同じときに入賞したマーカ・テンドーさんとともに、FISMにおけるその後の日本人の活躍の道を開いたといえます。和風のアクトも洋風のアクトもこなし、各国のテレビやマジック大会に出演して、世界をまたにかけて活躍しています。別名のMr. Deep は「ミスター・フカイ」ですね。

RYOTA

出演年:2005

赤いコスチュームでメガネをかけたマジシャンといえば、誰もが思い出すRYOTAさん。テレビに登場する前は、レストランなど、数多くの実戦で腕を磨いてきた実力派。テクニックに裏打ちされた広いレパートリーを誇り、時代の流れをとらえた意外性に満ちた現象で楽しませてくれます。

マックス・メイビン

出演年:2004

お父様が天体物理学者という超インテリのご家庭に育ち、マックスさん自身もマジックの世界の大学教授といってよいほど、マジックに対する知識は当代一。テンヨーが、あるマジックの歴史や考案者を知りたいと思ったときは、まずマックスさんに聞いてみるところから始まります。1980年代から日本をなんども訪れており、当時の若手マジシャンたちに大きな影響を与えました。中には、現在プロとして活躍している人もいらっしゃいます。インパクトのあるメーキャップで知られ、テレビでご覧になった方も多いはず。いまでこそ、メンタルマジック(観客が心に思ったものを当てたりするマジック)の大御所ですが、昔はエッグバッグもこなすマジックマニアからスタート。数多くのパケットトリック(少数枚のカードだけを使って行うマジック)の発明でも有名です。

ふじいあきら/元神

出演年:2010, 2004, 1998

1988年のマジックフェスティバルでは、「元神」という名前で出演していただきましたが、本名は「ふじいあきら」さんです。親しみの持てるキャラクターと、超高度なテクニック、そして数え切れないほどのテレビ番組への出演によって、その後、マジシャンの枠を越えて大活躍。口の中からカードがあふれ出すオープニングは、テレビを通して日本中の人の心をつかみました。いままでに口の中からはき出した枚数はいったい何万枚になるのでしょうか?

ケン正木

出演年:2004, 1990

エンビ服でスマートに決めるシンブルのマジックでは、高度なテクニックを誇ります。和服で見事に決めるプロダクション・マジックでは、華麗なショーマンシップを誇ります。そして、新ジャンルを切り開いたカラオケ・マジックでは、抱腹絶倒のユーモアを誇ります。そんな多彩なレパートリーを誇るプロマジシャン、それがケン正木さんです。