第8回ジュニアマジシャンビデオコンテスト結果発表

全国の17才までのマジックファンがビデオで参加できる「ジュニアマジシャンビデオコンテスト」は第8回目を迎えました。今回も全国からたくさんのご応募をいただき誠にありがとうございました。
審査の結果、グランプリと各賞が以下の通り決定致しました。

グランプリ

賞金10万円

副賞手品百科事典ターベルコース・イン・マジック全8巻

柳川侑一郎さん

17才埼玉県

優秀賞

賞金2万円

副賞2009年テンヨー新製品セット

志村祥瑚さん

17才東京都

入賞 4名

尾崎美友さん

9才兵庫県

石川伊織さん

16才千葉県

海道幹樹さん

16才愛知県

岡部詠心さん

17才静岡県

奨励賞 4名

寺島稚早さん

7才東京都

保阪太一 さん・菜央 さん

13才・10才千葉県

川崎智弘さん

17才埼玉県

吉田武司さん

17才大阪府

総評

ジュニアマジシャンビデオコンテストは、早くも8年目を迎えました。たくさんのジュニアマジシャンの方々にご参加いただけたことをうれしく思っています。

今年も52組もの参加をいただきました。ここ数年の特徴は、クロースアップマジックでのエントリーが多いことで、今年のグランプリも、クロースアップの演技からの受賞となりました。これは、おおぜいの方が、ますますマジックを身近に楽しんできている証拠ではと思っています。

ステージでもクロースアップでも、マジックの楽しみ方は変わりません。難しいテクニックにこだわらず、演じる人も見ている人も楽しくなるようなマジックを心がけていただければと思いますし、本コンテストでは、そんなジュニアマジシャンを高く評価しています。

今回入賞された皆さんも、相手を楽しませることを心がけてマジックをしている人ばかりです。

柳川侑一郎さん(埼玉県:17才)は、昨年バラをテーマにしたマジックで奨励賞を受賞。今年はハートをテーマにしたクロースアップマジックでグランプリを受賞しました。折り畳んだ新聞紙に、水を注ぎ入れるとなんと水がトランプに。それを使って一連のカードマジックを行います。
さらに、白いカードにハート型の穴が瞬間に現れたり、カードに書かれた大きなハートの色が変わったりという、普通のトランプではないユニークなカードを使った現象が続き、最後は、カードにENDの文字が現れフィニッシュ。
全体がひとつの流れになっている凝った構成と、ひとつひとつのマジックにオリジナリティがあって楽しい事が高く評価されました。

優秀賞の志村祥瑚さん(東京都:17才)は、マニピュレーション(テクニックで行なうマジック)に光のマジックをアクセントとしてとりいれ、新しい感覚の手順を作り上げました。手に赤い光が現れ、それがボールに変わったり、カードに変わったり。暗闇で光るカードが噴水のように飛び上がるなど、工夫が凝らされた演技を表情豊かに演じました。

入賞の尾崎美友さん(兵庫県:9才)は、パラソルを使ったマジック。よく練習された、体全体を使った大きな動きでマジックがわかりやすく、かわいらしい演技になっていました。

石川伊織さん(千葉県:16才)と海道幹樹さん(愛知県:16才)は、どちらも高度なテクニックを使ったコインマジックを、テーブルを前に立って演じました。お二方ともそれぞれの個性が発揮され、見応え充分の演技でした。

岡部詠心さん(静岡県:17才)は、カードとコインのマジックを演じました。人前で演じることに慣れているようで、滑らかな動きのマジックを落ち着いた雰囲気で演じ、たいへん魅力的でした。

奨励賞の、寺島稚早さん(東京都:7才)はカップ&ボールなどを丁寧に演じました。とてもいい笑顔で、マジックを楽しんで演じていることが伝わってきました。

保阪太一さん・菜央さん(千葉県:13才・10才)は昨年に引き続き、2度目の入賞。たくさんのお年寄りを前に息もピッタリのマジックを演じている様子を撮影して送ってくれました。ゆっくりわかりやすく話すなど、見ている人を思いやるふるまいと、さまざまに工夫を凝らした独自のマジックに感銘を受けます。

川崎智弘さん(埼玉県:17才)は、コインが1枚ずつ金色になっていく本格的なテーマのコインマジックを、テンヨーの『魔法使いの指』を組み込んで面白く構成しました。

吉田武司さん(大阪府:17才)は、空中で自ら動くハンカチーフのマジックとカードマニピュレーションを組み合わせた演出を考えて楽しく演じました。いままでにあるマジックでも、組み合わせて新しい演じ方を創作しようとする試みを評価しました。

応募されたビデオを見ていると、日本の各地でたくさんのジュニアマジシャン達が身近な人たちにマジックを披露して楽しんでいることが伝わってきます。きっとその人たちの周りでは、会話がはずみ、楽しい時間が流れていることでしょう。マジックはいつでもどこでもできるエンターテイメントです。ぜひマジックをコミュニケーションのツールとして、おおいに活用していただければと思います。そして次回も、ジュニアマジシャンの素晴らしいマジックが、たくさん寄せられる事を楽しみにしています。

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